ミカルディスの肝臓への影響

高血圧症の患者には血圧を下げる薬が必要で、その作用機序によって様々な種類から必要な薬を選択されます。
カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬、αβ遮断薬、利尿薬などが存在し、これらをひとまとめにして降圧剤と呼びます。
その中であって、テルミサルタンを有効成分とし、血圧を上げる物質を選択的に阻害するミカルディスは「アンジオテンシンII受容体拮抗薬」と呼ばれ、略称でARBと言われています。
アンジオテンシンIIは受容体に結合することでアルドステロンと呼ばれる血液量を増やす物質が分泌され、血管を収縮させて全体的に血圧上昇を起こします。
高血圧症の患者はこうした作用によって血圧が上昇したままになるのですが、ミカルディスを服用することで受容体に先に取り付いて、アンジオテンシンIIが結合するのを阻害する働きをします。
その結果、アルドステロンが分泌されず、血管が収縮されないことで血圧上昇を抑えることができるようになります。

肝臓このミカルディスは特殊な排泄経路を持ち、服用してから薬効が出たあとの半減期に、ほぼ全ての成分が肝臓から胆汁と一緒に便として排泄されるようになります。
一般的な薬は腎臓から排泄を行ったり、肝臓で代謝を受けるようになっているのですが、ミカルディスは毒素となる薬剤の解毒を行わずに排泄するため、肝臓に強い負担をかけることがありません。
また、腎臓への負担もないので腎臓から排泄される薬が利用できない患者でも使うことができます。
ただし、胆汁の分泌が必要不可欠になっているので、元から重い肝臓病を患っていたり、高カリウム血症や腎臓病、胆汁の分泌が極めて悪い人などはこの限りではなく、ミカルディスの使用が制限されることがあります。